総入れ歯の分かりやすいイメージについて解説と注意点など

総入れ歯は自身の永久歯の代替に用いられることが多くなります。加齢や事故や歯周病で抜けてしまった歯の代わりに取付けて、咀嚼や噛み合わせなどをサポートする治療具です。
総入れ歯といっても複数のタイプがあり、治療法やタイプにより期間や費用まで異なることが特徴です。大変根気のいる治療の一つであり、自分の噛み合わせに違和感が少ないように製作しないとストレスになってしまいます。 歯茎や口腔内の環境により選べる治療も限られてしまうのです。とくにインプラントなどは、歯茎と歯槽骨の状態が良くないと出来ません。また費用も自費診療になり高額となります。

歯の構造や気を付けたいポイント

総入れ歯

歯は構成的に大きく分けて三層構造をしております。歯冠の一番外側になり最も丈夫なのがエナメル質であり、人体を構成する素材の中で一番硬い骨と言われているのです。色は半透明であり、白く見えるのはその下にある第二層の象牙質が透けているからになります。 エナメル質は硬いことが特徴的ではありますが、歯を食いしばれば上下のエナメル質でお互いが傷付いてしまうことが特徴です。

就寝時に歯軋りの習慣がある人は、毎日少しずつ摩耗して行ってしまうことになります。食いしばりや歯軋りの習慣がある人は、保全のためにも歯科医院で自分専用のマウスピースを製作することが現在では推奨されているのです。 また歯の中に含まれる唾液でもエナメル質は溶け出しますが、逆に修復物質が唾液には含まれているので軽度な傷を修繕する再生効果があります。現在はアパタイトやフッ素を配合した歯磨き粉で、この再生能力を高めることが有効であると判明しているのです。

最も気を付けたいことは、歯周病とう蝕と呼ばれる状況になります。う蝕とは虫歯のことであり、初期状態ならば、再生修復能力で自己治癒が可能です。しかし進行した場合には患部を削り取るか溶かして取り除き、穴が開いた部分を化学物質で塞がなくてはなりません。エナメル質は酸に耐性があるものの、象牙質部分はエナメル質ほど体制がないのです。 もう一つ気を付けたいことが歯周病になります。菌が増殖してしまい歯茎に炎症を与え、歯茎が下がってしまい歯を支える力が弱くなってしまうのです。原因は複数ありますが、虫歯に匹敵するほど恐ろしい病気が歯周病になります。

歯を抜歯した後のブリッジ入れ歯

総入れ歯

歯の構造は三層になっており、初期虫歯は一番外側のエナメル質で起こります。この段階で治療することで進行を最小限にして、虫歯を大きくさせないことがとても大切なことです。だから定期的に歯科検診を受けて、早期発見で早期治療を行うことが重要になります。 虫歯は段階が進むと象牙質を大きく削り取って、虫歯部分を取り除く必要があるのです。一度虫歯になった歯はエナメル質のコーディングを失った状態なので、治療しても再発しやすくなってしまいます。

長年虫歯を繰り返すと三層目の歯髄まで到達してしまうのです。これは歯の神経であり、この段階になると神経を取り除く治療が必要になります。 歯の神経を取り除く際には、雑菌が繁殖しないように複数回の消毒が必須です。菌がなくなった状態で歯髄の根元まで薬を詰め込んで、人口の歯冠をかぶせるのが現在主流の治療方法になります。以前は金属の合金が多かったですが、現在はセラミック樹脂で治療するケースが増えてきました。金属に比べて見た目が自然に見えることや、再発が起こりにくいなどのメリットがあります。

デメリットは自費診療になるので、10倍以上の自己負担が必要になることです。 こうして治療が出来ればいいですが、歯の根元に炎症を起こしてしまい、歯根の治療をしても根治しないことがあります。この場合には抜歯をして抜歯部分は歯茎の状態が落ち着くまで自然治癒を待ち、ブリッジによる入れ歯やインプラントなどの治療をしなければなりません。左右の歯にセメント処理して、人工歯を形成出来る場合もありますが力が加わり割れてしまうこともあります。

ブリッジ入れ歯から総入れ歯になる時期

総入れ歯

現在は人間の生命的な寿命ではなく、寝たきりを防ぎ健康的な寿命を延ばすことが人類の目標になっております。ロコモティブシンドロームと呼ばれる、加齢により自身を制御出来なくなる状態ではなく、介護の必要がなく日常生活を送ることがクオリティオブライフに繋がるのです。 自分の健康を顧みずに生活を送ることで、自分だけではなく家族や恋人の人生を、自分の介護で犠牲にしてはいけません。お酒や煙草や享楽的な生活は魅力的ですが、健康を害すほどのめり込んではいけないのです。

適度な運動習慣を持って、バランスの良い食事を楽しみながらストレスを溜めないように過ごし、夜更かししてTVなどを見ずに就寝時間を確保して毎日の生活をします。精神と肉体のバランスを向上させるために、適度な筋肉トレーニングも必要です。 実は口腔内の健康状態も、ロコモティブシンドロームに大きな影響を与えると言われております。なるべくなら自分の歯を多く残して生活し、歯が抜けてしまった場合には歯科へ通って治療や入れ歯を作ることがとても大切です。噛み合わせや食物の咀嚼により、人間は健康のバランスを保っております。 加齢により歯が減ってゆくとブリッジ入れ歯や、インプラントなどの処置により代替の歯を口腔内に用意することになるのです。

自分の歯が減ってくると負担が大きくなり、歯槽骨で歯を支えられなくなります。このような状況が進んだ時には、残った歯を抜歯して総入れ歯にする方が、口腔内や顎だけではなく、生活にも負担が少なくなるのです。定期健診で状態をチェックして、残った歯が不安定になってしまったら決断の時になります。

総入れ歯の原理とポイントについて

総入れ歯

総入れ歯は上顎のパーツと下顎のパーツで構成し、複雑な立体構造のベース部分と歯に模した人口歯冠の部分で構成されております。入れ歯が落ちないのは歯茎に密着するように型を取って、さらに専用の接着剤ではがれにくいようにするからです。 物を食べる時だけではなく会話をする時や空気を吸う時、天然の歯には及びませんがストレスなく過ごせるように計算して製作しなければなりません。レントゲンや型を取ることで技工士が作ります。フィッティングを行い微調整して、外れないことや使い勝手を確かめて使えるようになるのです。

歯が抜けた状態を放置すると、顎に負担が起きてしまい面相も変化してしまいます。行動時に噛み締めることが出来なくなり力が入らず、生活のパフォーマンスが加工してしまうのです。だから歯が抜けた時には入れ歯は必要になります。方法や費用は複数ありますが、保険適用でも日常生活を送ることが十分可能になります。 総入れ歯にはインプラントと呼ばれる人工の歯根部を埋め込み、台座をアタッチメントして歯冠をかぶせる方法もあるのです。総入れ歯の場合には四か所や五か所の歯根を埋め込んで支え、その上に人工歯を装着します。

入れ歯に比べて自然な見た目や顎への力の分散力に優れており、口の筋肉へ適切な負担がかかるのが特徴です。 インプラントは口の中の違和感も少なく審美的な治療方法でありますが、治療費は高額になり歯槽骨がすでに痩せている場合には選択出来ない治療方法になります。総入れ歯でも選べる治療や選べない治療が、個人差や虚空内の状況により変化するのです。

口腔内には約二千万円の資産があると言われております。虫歯を作らずに歯周病を予防するのは、歯磨きとうがいが大切です。 歯を硬いブラシで強く磨くと逆効果になり、歯や歯茎を傷めます。適切な力とブラシの柔らかさで、食べかすや歯垢を取り除きましょう。虫歯治療は早めに行い、歯が抜けたら入れ歯を含む代替的な治療を行うことが重要です。全体のバランスを整えるためにも、入れ歯は大きなサポートをしてくれるからです。